皆さま、1週間のご無沙汰です。
この1週間、皆さまいかがお過ごしでしたか?
さて、今週も先週に引き続きスタジオには
東京国立近代美術館の中林和雄さんをお迎え致しました。
先週は作品を楽しむ為の裏ワザなどをお伺いしましたが
今週は美術展がどの様に出来るのかを伺ってみました。
私達が作品に出会えるまでには、平均で3年。
長い時には5年も準備に時間がかかるんだそうです。

何にそんなに時間がかかるのかと言うと、
企画などには、勿論ですが、
美術展に出展する作品を海外などの美術館や
個人のコレクターから借りて来る為の交渉がとっても大変で
その作品の評価額から保険に入る作業や、
温度や湿度の管理、照明の管理、
どの様なディスプレーにするのか、
などなど学芸員の方のお仕事って、想像以上に多いんですね~。
と言う事で、今週ご紹介して下さったこだわりのアイテムは
照度計

と
温湿度計。

この2つは絵画の管理には欠かせないモノで
例えば海外から作品を借りて来ると
「温度は○度からプラスマイナス○度以内」
「湿度も○度からプラスマイナス○度以内」
と厳しい指定があったりもして、
マネージャーさんの様に作品について来る方も居るそうなので、
そんな時にもこのアイテムで確認してもらう事もしばしばあるそうです。
これから先の未来に作品を残す為にも、
保存と管理が大切なんですね。
そして、そんな厳しい管理のおかげで
私達が出会える作品達があるんです。
10月16日から始まる
『東京国立近代美術館60周年記念特別展
美術にぶるっ!』
この特別展では13点もの重要文化財に指定された作品など
貴重な作品がてんこ盛りです。
東京国立近代美術館の60年の歴史を堪能出来るのは勿論ですが
戦後の日本の歴史でもある様な気もします。
是非、足を運んでみて下さい。